ひらがな 平仮名 hiragana

漢字を草書化して、元の漢字と別の字体として成立した日本の文字。草書化の過程で、連綿(字を続けて書く)の特色を持つとされる。元の漢字を字母といい、カタカナを含めて複数の字母に基づいたいくつかのひらがながあった。たとえば、「は」の字母には「波、八、者、盤」などがあり、それぞれを草書化したひらがながあったが、現代では「波」を字母とする「は」に統一されている。「あ、い、う、え、お」それぞれの字母は「安、以、宇、衣、於」である。

【歴史】
草書化自体は、中国でも起こった。ただし、中国における「草書」は「楷書」から起こったのではなく「隷書」を起点としている。それが、ひらがなとして確立するのは、漢字の草書とは明らかに異なる書体を確立したところにある。その時期は、9世紀後半と思われる(2012年、京都市中京区、藤原良相邸宅跡出土の土器片墨書)。


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