位相 phase

言語使用の社会階層差などを説明する用語。似た意味の語を分析する観点として、物理学・数学の用語から菊沢季生によって導入された。言葉の男女差やかつての身分差など社会的役割に応じた言葉の使い分けを捉えるのに有効である。男女差・階層差など、話し手の属性によって異なる場合と、一人の人間でも、文章語と口頭語など場面によって異なる場合とが考えられる。「役割語」は、話し手の属性に注目したステレオタイプの言葉遣いであろう。アメリカの社会言語学で言うregisterの概念に近い。


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