言語を構成する音の中で、声帯から出た音をさえぎることなく出した場合の音。「ボイン」と読んでいる。現代日本語では、音韻論的に/a,i,u,e,o/の5母音が認められる。世界の言語の中でも、5母音(音素として)の言語は多い。スペイン語(イスパニア語)、グルジア語、ラテン語、ヘブライ語、標準スワヒリ語などである。
IPA国際音声字母のHPにある「母音」の図を参照しつつも、日本語の母音については、下図も参照しておくこと。
・金子が大学3年で1年間(週1回)だけ学んだ初級の中国語では、母音の数を「5」と教わった。おそらくそれは、「教育上」の配慮だったのだろう。中国語の基本母音は7つ(WALSでは6としているようだ)、それに加えて二重母音などもある。