日本語の研究分野として、伝統的に認められているものは、次のような分野である。
音韻論 表記論(文字) 語彙論 文法論 文章論 方言論
以上の分野は、「表記論(文字)」「方言論」を除いて、言語の単位で示した図に書き添えてある。日本語学は、「表記論」を含んでいる点が、言語学や英語学とは異なっている。文字・表記は、日本語研究では大事な分野である。また、「方言」について論じられてきたのが日本語研究の歴史であり、一般の関心も高い。
それ以外にも、「音声学」や「日本語教育学」、また「語用論・計算言語学・認知言語学・心理言語学」などを併せて論じることが多い。また、現代に限らず、過去の日本語においても各研究分野で研究が積み重ねられている。
なお、言語学・英語学の教科書類では、語彙論・文法論という分野ではなく、semantics, morphology, syntax (その他、phonology, pragmatics, sociolinguitics...)などが目次として並んでいるようだ。