子音 consonant

言語を構成する音の中で、声帯から出た音を何らかの手段でさえぎって出す場合の音。「シイン」と読んでいる。さえぎる場所として、唇・歯・舌先・舌奥・喉などがあり、「調音点」と呼ばれる。また、鼻から出す・隙間から出すなどの方法があり、「調音法」と呼ばれる。調音点として唇、調音法としてしっかり閉じる音は、「両唇閉鎖音」とされる。両唇閉鎖音に、声帯の振動が加わると「有声」の[b]音となり、声帯振動が伴わないと「無声」の[p]音となるのように記述される。おおよそ、日本語をローマ字書きした場合の、k・g・s・nなどが子音である。

母音(ボイン)と対になる用語であるが、ハッキリと分けられない音もある。例えば、英語 right[rait]の[r]音は、さえぎらないとも言えるため、子音の定義に合わない面がある。

子音のIPA表記については、IPA国際音声字母のHPにある「子音(肺気流)」の図を参照のこと。


〔日本語子音の調音位置〕
子音の位置

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