古代中国で成立した代表的表語文字。中国周辺諸国でも広く使用され、古くから日本語を表記するためにも用いられた。日本語の表記は、漢字との対決を通して獲得され、改変されてきたといってよい。漢字は「形音義」の3つの観点から分析され、それを言語記号のシニフィアン・シニフィエとの関係になぞらえて図示するなら下図のようになるだろう。漢字をめぐる知識として、六書・甲骨文字・書体等がある。