物理的実在としての言語音である「音声」の最小単位。
例えば、日本語のハ[ha]の子音[h]とフ[ɸɯ]の子音[ɸ]とは、調音点が異なっていて、音そのものとして異質である。また、同じハの音でも、個々人によって差があるし、一人の人であっても一回ごとに差がある。その差を捉えた用語である。単音の違いは、単語や形態素の違いと結びつかない。
音素と区別するために [a] など、半角括弧の[ ]で囲んで表記する。
国際音声協会の国際音声字母(IPA = International Phonetic Alphabet)の表も見てみよう。