記号 signe


記号論の研究対象。言語は代表的な記号体系であり、いわゆる単語wordと呼ばれるものが記号の代表である。記号には、形を表示する部分である「シニフィアンsignifiant(能記)」とそれが示す意味に相当する「シニフィエsignifié(所記)」との二つの側面が認められる。この2面を切り離すことはできないが、その2面の関係は恣意的(恣意性)とされる。

金子の授業では、次のような図を書いて説明している。ソシュールの同様な図では、語義(Concept)が上、語形(Image acoustique)が下に書かれている(Gallica p.99)。金子の感覚では、見えている部分が上、見えていない部分が下というイメージなので、ソシュールとは逆である。その感覚の違いが何に由来するのかは不明である。

記号図 Saussureの記号図


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