字体 grapheme

を、抽象的な1字として捉えた概念。

表記された字は、さまざまな形を取る。平仮名の「そ」は、最初から最後まで一筆で書くのが一般的な形(字形)だが、最初の1画目と2画目を離して書く(字形)ことがある。その形の差を無視して「そ」という字として認定するのが「字体」という概念である。「葛飾」の「葛」の最終画を「ヒ」と書く場合()、「渡辺」の「辺、邊、邉」の違い、「新潟」の「潟」と「泻」、さらには「沢」と「澤」の違いなど、それぞれを字体の差と捉えるか、同じ字体だが字形が違うと捉えるかは、一概に決められない。

(英訳は暫定。種々の提案があるが定まっていない)


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