表音文字 phonogram

文字のうち、音を表すものをいう。表語文字と対になる用語。文字の機能は「表語」が中心であり、表音文字は音を表示することを通して表語の機能を果たしている。音として、音素に近い音を表す文字が「音素文字」、音節に近い音を表す文字が「音節文字」である。ローマン・アルファベット(ローマ字)やアラビア文字は音素文字であり、仮名は音節文字である。音素文字は、表語文字、音節文字を経て成立しているが、言語学を学んだ以上は、それを単純に文字の「進化」と見てはいけない。音節文字や表語文字を原始的な文字と断ずる偏見から、自由でなければならないからである。


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